top of page
レビュー
植木屋は作編曲のtaikiと、歌唱
作詞のchikaをメインに活動する
サークル。同人音楽が注目される
前の黎明期から活動を続けており、
コアなファンも数多い。
本作はAGHARTA、Allegoria
と続く、通称Ａシリーズの最終作。
星を隔てて紡がれる壮大な悲恋が、
ドラマティックな演奏で紡がれる。
もともと生演奏によるメタル系
の楽曲が特徴的な同サークルだが、
本作には超絶技巧的な曲は少ない。
たしかに派手さは薄いが、妥協を
感じさせない編曲、装丁を含めた
コンセプト作品としての完成度は
随一と言える。
荘厳な弦楽の調べと、澄み渡る
唄声の旋律が美しいＭ１から物語
は幕を開ける。続く表題曲Ｍ２は
本作を象徴するロックバラード。
勇壮かつ重々しく響くギターと、
寂寥に満ちた歌唱が印象に残る。
前２作と比較し、本作の特徴は
圧倒的な物語の規模である。久遠
の時間や距離を超える絆の物語は、
エモーショナルな絶唱により運命
への反抗を繰り返す。
全てから解放されたように響く
終曲の熱く滾る演奏は、絶望的な
運命の中でも消えない男女の絆を
描き、物語の幕を静かに閉じる…。
01.eternity(01:24)
02.asterium(04:42)
03.recollection(01:09)
04.secret tale(05:50)
05.uncertain heaven(04:55)
06.libido(03:44)
07.and now(03:28)
08.meteor rain(05:16)
09.my asterisk (04:52)
Sound Oroducer:
taiki（Music,Arranged,Computer Programming,Guitars、Chorus(M9)）
Concept Producer:
chika（Lyrics,Vocal Chorus,Design）
Bass & Contrabass:Tomoyuki"sen"Miyajima
illustration：Gユウスケ
Desktop Publishing:Wang-Chang(身内大集合）
Recorded at 植木屋studio
Recording, Mixing Engineer:taiki
Mastering Engineer;犬山 博和（DOG-STUDIO)
bottom of page