top of page
アルバム名
 空言の思想
サークル名
 虚無と偽装と狂気
発行日
 2016年10月30日
 特設サイト
 
頒布・配信先
 ・BOOTH

 

空言の思想.jpg
レビュー
 想碕深弐はプログレッシヴかつ
ポップな音楽を目標に創作活動を
行うコンポーザーで、本作が初の
アルバムとなる。作詞・作曲の他、
女声・男声の両方をカバーできる
広い帯域の声色が、楽曲の不思議
な魅力を増している。
 発表曲のジャンルも多岐に渡り、
基本は民族音楽と王道プログレ、
時にエレクトロニカ、絶叫系など
方向性が無いように見え、根底の
ポップ志向には一貫性を感じる。
 インスト曲のM1は、コミカル
かつどこか物哀しい旋律が印象的
で、幻想的な響きはPFMに似た
七〇年代プログレの印象を受ける。
 収録曲中で最も激しいナンバー
のM3は、フュージョン的な演奏
の導入から絶叫系ハードロックに
雪崩れ込む展開が正直唐突だが、
勢いのまま絶唱される歌声、鍵盤
とギターが変拍子とキメのリズム
でユニゾンする様子は、フレンチ
プログレのダイナミズムであり、
同人音楽でもこの作風は稀である。
 他にもザバダック系民族音楽な
M7など聴き所は多いが、M8の
オルタナな旋律こそサークルの核
だと感じる。ポップへの飽くなき
表現追求に今後も要注目の存在。




 
01.ZOT(02:25)
​02​.The Waltz of Dependence(06:09)
​03.ドロップアウト・アイデンティティ
      (03:53)
04.深層心理に触れないで(05:15)
05.Polyhedra World(04:44)
06.MUNAGOTO(03:00)
07.思想(04:49)
0​8.シナスタジアの空論(05:13)
09.fake me, true you(04:35)

Lyrics,Music,Vocal :想碕深弐(All)
Jacket Illustration:​朧烏



 
bottom of page